例えば「384のうち、認証済みアカウントは78人」という数字。
これを見て何を感じるでしょうか?・・・多くの人は、こう思うはずです。
「…で、それってどのくらい?」
この“ピンとこない”を解消するのが、円グラフの見せ方の工夫。今回は、数字を「伝わる割合」に変えるための円グラフ活用術と、すぐ真似できる6つのデザインアイデアを紹介します!
数字を“実感”に変える、割合の見せ方
たとえば、認証済みフォロワーが78人いたとします。全体は384人なので、割合は約20.31%。これをどう見せるか?
② 円グラフにする

シンプルに円グラフで“20.31%”を青で塗れば「4人に1人よりちょっと少ないかな?」と視覚で理解できます。
数字より、ずっと伝わりやすくなります。
一番シンプルな円グラフですし、これで十分なことが多いです。
③「約○人に1人」で表現する

ここで「約5人に1人」と翻訳することで、ぐっと日常感が出てきます。
「なるほど、自分の周りに5人いたら、その中の1人は認証済みってことか。」とわかります。
この表現は、“人の数”という具体に置き換えることで、割合の印象が明確になります。
④ アイコンで並べる

その他の見せ方として人型のアイコンを並べる見せ方があります。
ブルーの人型が20%、グレーが80%。この「並び」で見せると、視覚的に瞬時に伝わります。
円グラフのデザインアイデア6選
「割合を伝える」ことが目的の円グラフ。ここからは、伝えたいメッセージに応じた6つの円グラフアレンジ方法をご紹介します。
1. 対照的な色で差を際立たせる

視覚的にメリハリをつけたいなら、赤と青などコントラストの強い色を使うのが効果的です。
たとえば賛否を示す時、賛成=青、反対=赤と塗り分けると、一目で違いが伝わります。
👉「注目してほしい差」を見せたい時に◎
2. 同系色でまとめる

構成比を穏やかに伝えたいときやブランドイメージを保ちたいときは、同系色の濃淡で揃えるのが◎。
統一感が出るので、落ち着いた印象になり、ビジネス資料にもなじみます。
👉デザインに統一感を持たせたい時に◎
3. ドーナツグラフにする

円グラフの真ん中をくり抜くと、中央にテキストを入れるスペースが生まれます。
数字やキーワードをそこに配置すると、“主張や伝えたいメッセージ”を強調することができます。
👉伝えたい数字を強調したい時に◎
4. 大事な部分だけ切り離す

円グラフの一切れを少し外側にずらすと、目がそこに集中します。
強調したい要素にだけスポットライトを当てる、視線誘導テクニックです。
👉重要な項目を強調したい時に◎
5. 似た項目をまとめる

たとえば「とても賛成」と「やや賛成」を合わせて「“賛成グループ”として表示」すれば、全体の傾向がひと目で伝わります。
細かい項目をそのまま出すより、ざっくり分類することでメッセージが明確になります。
👉大きな傾向を伝えたい時に◎
6. モチーフを仕込んで“らしさ”を出す

たとえば「ドーナツ好きの割合」なら、ドーナツ型のグラフにドーナツのイラストを仕込むと、一気に“らしさ”が出て楽しくなります。
やりすぎるとふざけた印象になりますが、SNSやイベント資料ではむしろ効果的。
👉カジュアルに伝えたい時に◎
まとめ|数字を“図”にすることで、人に伝わる
「20%」という数字をそのまま出すのか、「約5人に1人」と置き換えるのか、それともアイコンで並べて見せるのか。
どの見せ方を選ぶかによって、伝わり方は大きく変わります。
グラフを作る際に大切なのは「何を伝えたいのか?」その目的から逆算して、最適な表現を選ぶことです。
数字の見せ方を少し工夫するだけで、グラフはより多くのことを伝えられるようになります。