図解がもっと伝わるようになる、色の活用例を6つ紹介

伝わる図解に変える、色の使い方6選

図解やプレゼン資料を作るときに「なんとなく色をつけている」という方は多いのではないでしょうか。

ですが、色はただの飾りではなく「情報を整理し、強調し、相手に伝わりやすくするための重要な要素」です。

適切に色を使うことで、同じ図解でもグッと伝わりやすくなります。

この記事では、図解をもっと「伝わるデザイン」に変えるための6つの色の使い方を紹介します。

プレゼンや資料作成、インフォグラフィックに役立つ実践的なポイントばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1. Before/Afterの変化を伝える

改善や比較を示すときに、色はとても有効です。

たとえば、Beforeの状態はグレー、Afterの状態は色付きで表現すると、変化が直感的に伝わります。

  • Before:グレーで地味に
  • After:カラーで強調

これにより「変化があった」「良くなった」というニュアンスが瞬時に伝わるのです。特にビフォーアフターの改善事例、サービス導入前後の比較資料などで効果を発揮します。

2. 役割の違いを色で見せる

組織図や関係図のように「役割や立場の違い」を示したいときは、色を分けるのが効果的です。

例えば部長は赤、課長は青、社員は緑のように色分けをすると、上下関係や横の関係がひと目で理解できます。

もし全員を同じ色で表現してしまうと、役割の違いが埋もれてしまいます。

色を使って階層を示すことは、情報を整理するうえでとても大切なテクニックです。

3. 同じグループは同じ色

「これは仲間」「同じグループ」ということを伝えたいときは、同じ色でまとめましょう。

例えば、社内の「開発」と「営業」を緑で統一し、「お客様」は青で表すと、「社内チーム」と「外部」の関係が視覚的にわかります。

色は「仲間意識」や「カテゴリ分け」を直感的に伝える役割を持っています。表や図の中で、グループを整理するときにぜひ使ってみてください。

4. 強調ポイントを目立たせる

図解の中で「ここを見てほしい」というポイントがあるなら、色で強調しましょう。

たとえば円グラフの一部だけ色を変える、棒グラフの特定の数値を鮮やかにするなど。自然と視線が集まり、意図通りの注目を集めることができます。

ただし、全ての要素に色をつけてしまうと逆効果。あえて「一部だけ」色を変えることで、強調したい部分が際立ちます。

5. 現在地を伝える

目次やフローの中で「いま見てほしい場所」を示すのにも色が役立ちます。

  • 現在進行中のステップを色付きで強調
  • 他のステップはグレーで控えめに

これにより「いまどこにいるのか」がひと目でわかります。特にプレゼンや研修資料、長いマニュアルを説明するときに効果的です。

聞き手に「迷子にならない安心感」を与えることができます。

6. グラデーションで時系列を伝える

時間の推移やプロセスの変化を表現するときは、グラデーションが効果的です。

例えば「01 → 02 → 03」と進むステップを、淡い緑から濃い緑へと変化させると、自然に時間の流れを感じられます。

単に番号を並べるだけよりも、視覚的に「移り変わり」を伝えることができます。

このテクニックはロードマップ、成長のプロセス、フェーズごとの進捗などにぴったりです。

まとめ:色は「情報を整理する道具」

色をうまく使うと、図解はただの絵や図ではなく「情報を伝える強力なツール」に変わります。

  • Before/Afterの変化
  • 役割の違い
  • グループの統一感
  • 強調したいポイント
  • 現在地
  • 時系列の流れ

これらを色で示すことで、言葉で説明しなくても相手が直感的に理解できるようになります。

資料や図解を作るときに「とりあえず好きな色」で選んでしまうのではなく、「この色を使うことで何を伝えたいのか?」という意図を持つことが大切です。

次に図解を作るときは、ぜひこの記事で紹介した6つの方法を意識してみてください。きっと「伝わりやすい!」と言われるデザインに変わるはずです。

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