アイコンの統一感が命。違和感の原因と整える3つのコツ【図解デザインの基本】

アイコンの統一感が命。違和感の原因と整える3つのコツ【図解デザインの基本】

アイコンを使った図解や資料をつくっていて「なんとなく垢抜けない」「全体的に雑に見える」と感じたことはありませんか?

その原因、もしかすると“アイコンの統一感”かもしれません。

図解においてアイコンは、言葉では伝えきれない意味を直感的に伝えてくれる「視覚の補助装置」です。しかし、アイコンの形や太さ、テイストがバラバラだと、視覚的にノイズになり、情報の伝わり方に大きな影響を与えます。

アイコンに違和感があると一気に“素人感”が出てしまう。だからこそ、図解においても「アイコンの統一感」はとても重要なポイントなんです。

この記事では、図解やスライド資料をつくる上で意識したい「アイコンの統一感の整え方」について、具体的な違和感の原因とともに解説していきます。

目次

アイコンに一貫性がないと“素人感”が出る

この5つのアイコンを見てください。

それぞれのアイコン単体では分かりやすく、デザインとしても完成していますよね。でも、並べてみるとどこかバラバラな印象を受けます。

こうした「見た目のルールの不一致」が蓄積すると、全体がちぐはぐになって、「デザイン慣れしてない人が作ったな」という印象を持たれてしまいます。

特に図解では、情報のわかりやすさ=信頼感に直結します。

そのため、アイコンの一貫性が保たれているかどうかは、思っている以上に重要なポイントなんです。

視覚的に違和感があるデザインは、図解全体の印象を“雑”に見せてしまいます。そしてその違和感の正体は、次に紹介するような5つのズレに隠れています。

統一感がない理由は、細部の“ちょっとした違い”

  • 線の太さが異なる
    最もわかりやすい違和感です。家アイコンは太め、検索アイコンは細め。同じ線アイコンでも、ストロークの太さがバラバラだと、統一感がなくなります。
  • 角の処理が異なる
    星アイコンだけがシャープでトゲトゲしい。他のアイコンは丸みを帯びたデザインなのに、ここだけ違うと浮いて見えます。
  • 塗り/線のスタイルが混在
    ハートアイコンは塗りつぶし。他は線で構成されています。この“表現手法のズレ”が大きな違和感につながります。
  • テイストが異なる
    グラフアイコンだけが細かくて情報量が多く、少しテクニカルでリアル寄りの印象。他はミニマルで記号的。この“世界観のズレ”がノイズになります。
  • サイズ感が異なる
    検索アイコンが他に比べて少し大きく見えます。実際には同じサイズで揃えていても、“見た目上の大きさ”がズレているとアンバランスになります。

統一感があると、こんなにスッキリ!

では、すべてを揃えてみるとどうでしょうか?

  • 線の太さはすべて同じ
  • 角はすべてやや丸く処理
  • すべてアウトラインのスタイル
  • ミニマルで記号的な表現に統一
  • 見た目上のサイズ感も揃える

こうすることで、情報がスッと入ってくるようになりますよね。違和感がない状態では、受け手の認知負荷が減り、図解のメッセージが素直に伝わります。

図解は「見てすぐ伝わる」ことが命。だからこそ、アイコンも“伝えるための要素”として整える必要があるのです。

まとめ:図解における“アイコンの統一感”は仕上がりの質を左右する

アイコンの違和感は、図解全体の完成度に直結します。

  • 線の太さを揃える
  • スタイルや角の処理を統一する
  • テイスト(世界観)を揃える
  • 塗りと線を混ぜない
  • サイズ感は「視覚上の大きさ」で調整する

この5つを意識するだけで、図解が一気に「プロっぽく」「整って見える」ようになります。

図解においては、「図の構造」や「色使い」も大切ですが、こうした“細部の統一感”が読み手の印象を大きく左右します。

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