インフォグラフィックを自主制作するにあたって気をつけていること

一般的にインフォグラフィックや図解というと、情報にデザインの力をプラスして伝えやすくしたり興味を持ってもらったりするわけですが、情報にデザインを加えるとどうしても作り手の解釈が入るものだと思っています。

僕がどんな情報をどのように解釈して、何に気を付けて作っているのか、自分自身の指針として振り返ることができるよう現段階での考えを書いていきます。

情報メディアではありません

このような個人ブログで改めて書く必要もないことではありますが、幅広い情報を正確に素早く届ける情報メディアではありません。個人が興味赴くままに制作しているものになります。

インフォグラフィックのように制作物として作ってしまうと、あたかもそれが公的なものであると勘違いされる可能性があります。

そのような勘違いを防ぐために、制作したインフォグラフィックには必ず「アイコン」や「Ito Yusuke」など個人が制作したものだとわかるものを入れています。

お金や健康など重大な影響を与える情報は取り扱わない

読み手に重大な影響を与えかねない情報は、公共機関や専門家などの信頼できる媒体から受け取るべき情報であり、それらを改変して発信することは良いデザインと考えていません。

具体的にはGoogleが定める検索品質評価ガイドラインのうち「 Your Money or Your Life (YMYL) Topics, March 5, 2024」のようなYMYLと呼ばれる情報です。

明確なYMYLの例

  • 津波の避難経路
  • 妊娠中の睡眠の課題
  • ある人種が劣っている理由についての個人的な意見
  • 納税申告書の記入

また、頻繁に情報が更新されることが予想される情報についても同じく、作成日を明記するなど慎重に扱います。

情報参照元はできる限り信頼できる媒体から

“信頼できる”の定義が曖昧ですが…個人サイトではなく企業のサイトを参照したり、行政機関が公開しているデータや公共放送であるNHK(日本放送協会)が公開しているデータをできる限り参照する。

文言もできる限り情報参照元のまま使うなど、解釈うんぬんの前に間違った情報とならないよう注意する。

認知を担うつもりで

例えば社会問題に対する解決までのステップを「1. 認知」「2. 行動」「3. 解決」としたときに1ステップ目となる認知の役割を担うインフォグラフィックを作りたいと考えています。

インフォグラフィックというもの自体が、情報を具体的に詳細にまとめるのではなく、情報の入り口として有効な手段になると考えています。

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