アイコンを使いこなすデザイン術|アイコンの使い方パターンまとめ

アイコンを使いこなすデザイン術 アイコンの使い方パターンまとめ

資料づくりや図解デザインでは、文字だけでは伝わりづらい情報を「一目で理解できる形」に変えることが重要です。

その中でも、特に汎用性が高く効果的なのが“アイコン”の活用です。シンプルなのに意味が伝わり、視線を誘導しやすく、デザイン全体の読みやすさにも大きく貢献します。

この記事では、普段の図解チップスでも扱っている「アイコンの使い方パターン」を6つの切り口で整理し、それぞれをどんな場面で使うと効果的なのかを詳しく解説します。

資料デザインを改善したい方や、インフォグラフィックに挑戦したい方にとって、すぐに取り入れられる実践的な内容になっています。

目次

1. 箇条書きの頭に配置する

最も基本的で使いやすいパターンが「箇条書きの頭にアイコンを置く」使い方です。

文章だけ並べると視線が流れにくく、情報が均質に見えてしまいますが、小さなアイコンを添えるだけで内容が直感的に伝わりやすくなります。

例えば「3冊の本を紹介する」という箇条書きなら、本のアイコンを添えるだけで“これは読書に関する情報だ”と瞬時に把握できます。

視覚的なフックになるため、読まれる確率も高くなります。ビジネス資料やSNSのスライド投稿でも、最も取り入れやすいアイコンの使い方です。

2. リストの抽象的な象徴として使う

カテゴリ分けや部署名など、抽象度の高い情報にもアイコンは相性抜群です。

「デザイン」「人事」「会計」などを並べる場合、文字だけだと似た見た目になりがちですが、視覚的な象徴となるアイコンを添えることで、それぞれのグループが瞬時に判別できます。

重要なのは、細かい描き込みを避けて“ざっくりと象徴できるアイコン”を選ぶことです。

アイコンが情報の本質を邪魔せず、むしろ整理を助けてくれるラインが理想です。資料全体の構造が明確に見えるため、閲覧者がストレスなく読み進められるようになります。

3. 図解のプロセスや関係性に組み込む

アイコンは単なる飾りではなく、図解全体の流れやサイクルの中に「要素」として組み込み、構造を表現するためにも使えます。

入力→整理→アウトプットのようなプロセス図では、それぞれの要素を象徴するアイコンを使うことで、関係性がより明快になります。

情報の流れや順番が視覚的に把握しやすくなるため、ノンデザイナーが作る資料でも一気に“伝わる見た目”に変わります。

「図解のわかりやすさはレイアウトよりも関係性の見せ方で決まる」と言われるほど、こうした構造表現におけるアイコンの役割は大きいです。

4. 程合いや強弱を示す

人数や段階の違いなど、数の大小や度合いを表す際にもアイコンは便利です。

同じアイコンを複数並べるだけで、“どれくらいなのか”を視覚的に示せます。

例えば「少ない」「平均的」「混雑」などの度合いを表す場合、人のシルエットアイコンを1つ、2つ、3つと増やすだけで、文章では伝わりにくいニュアンスを一瞬で理解できます。

グラフほどかしこまらず、可視化の効果だけをスマートに取り入れられる点も魅力です。

5. 状況や進捗・結果を示す

チェックマークや完了アイコンは、進捗管理やタスク整理に最適です。資料の中で「どこまで完了しているか」をひと目で伝えたい時には、文字だけよりも圧倒的にわかりやすくなります。

例えばプレゼン資料の冒頭で、

  • 下書き作成
  • クライアント確認
  • 修正の反映
  • 最終版の納品

といった流れがすべて完了していることを示す場合、チェックアイコンを入れるだけで相手の理解スピードが大きく変わります。

単なる一覧を“状況が伝わる情報”に変えられる強力な手法です。

6. インフォグラフィック表現に活用する

アイコンの応用として、インフォグラフィック的な見せ方もあります。

例えば「成人男性の体重の60%は水分で構成されている」というデータを表現する場合、人型アイコンの一部を青色で塗り、数値を大きく配置することで、数字の意味が直感的に伝わります。

文章だけでは想像しづらい割合情報や比率は、アイコンと組み合わせることで“視覚的に理解できる情報”へと変換できます。

データを魅力的に届けたい時に特に効果が出る使い方です。

アイコンを使いこなすとデザインが劇的に変わる

アイコンは、少ない情報量で多くの意味を伝えられる、非常に優れたデザイン要素です。

  • 読みやすさが増す
  • 情報の構造が明確になる
  • 文章だけでは伝わりにくいニュアンスが補える
  • 資料全体の印象が洗練される

これらのメリットを同時に得られるため、取り入れない手はありません。

特に図解やインフォグラフィックのように「情報の本質を整理して届ける」場面では、アイコンは欠かせない存在です。

デザインに自信がない人でも、小さな工夫としてすぐに取り入れられるのが大きな魅力でもあります。

ぜひ、自分の資料や投稿の中で今回の6パターンを活用し、見た瞬間に伝わるデザインを実現してみてください。

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