文章って、ちょっとした工夫で読みやすくなります。SNS投稿でも資料作成でも、ブログ運営でも「伝わる文章」を書けるかどうかで成果が大きく変わります。
今日の記事では、図解で紹介した6つのポイントを順番に解説しつつ、「なぜそれが大事なのか」「どうやって実践するのか」をできるだけ丁寧にまとめました。
文章を書くことが多い方はもちろん、スライドや図解を作る人にも役立つ内容になっています。
1. 一つの文を長くしすぎない
読みにくい文章の多くは、情報が詰め込まれ過ぎていて一文が長くなっています。
80文字を超えるあたりから、読み手は主語や述語を見失いがちになります。文が一続きで読み手が息継ぎできません。
反対に、伝えたい内容のまとまりごとに文を区切れば、それだけで理解しやすい文に変わります。
意味が切り替わる場所で素直に文を分けることが大切です。読みやすい文章は、情報の区切りが明確になっているものです。
2. 段落で読みやすさを作る
文章は連続すると、固まりに見えてしまいます。段落がない文章は、読み手の脳にとって「どこまでがひとまとまりなのか」が分かりづらくなります。
段落を分けるポイントは次の2つです。
- 意味が変わるところで区切る
- 1段落の情報量を詰め込みすぎない
段落が整理されるだけで「スッと読める文章」になります。
3. 修飾語の関係をはっきりさせる
文章でよく起きるトラブルが、修飾語の“かかり先”が曖昧なこと。例えば図解でも紹介したこちら。
経験豊富な社員を評価する上司
この文は「経験豊富なのはどっち？」となりがちです。
・経験豊富な“社員”を評価する上司なのか
・経験豊富な“上司”が社員を評価しているなのか。
文章は、読み手に解釈させてしまうと途端にストレスが生まれます。修飾語は、誰にかかっているのかを明確にして書きましょう（例：社員を評価する、経験豊富な上司。など）。
4. 漢字を多用しすぎない
漢字が多い文章は、どうしても“硬い印象”“読みづらい印象”になります。特にSNSでは、漢字ぎっしりの文章は読まれにくい傾向にあります。
例えばこんな文。
新しい政策は力ずくで国民を乗っ取り、人々の意見を無視して支配を始めた。
これ、すべて漢字だと圧迫感がありますよね。
読みやすくするなら、ひらがなで緩急をつける。
新しい政策はちからずくで国を乗っ取り、人の意見を無視して支配を始めた。
表現したい言葉があって漢字を多用せざるを得ない場合は仕方がないですが、同じ意味になるのであれば平易にな言葉を使ったほうが読みやすくなります。
5. 具体例を入れる
「なるほど！」と思ってもらう文章には、必ずと言っていいほど具体例が入っています。
抽象的な説明だけだと、読んでいる側はイメージがつきにくいんですよね。
例えば…
環境にやさしい行動をしましょう。
とだけ書くよりも、
例えば、マイボトルを持ち歩けばペットボトルのごみを減らせます。
と書いたほうが、一気に想像しやすくなります。文章に迷ったら、「具体的にいうと？」と自分に問いかけるのがおすすめです。
6. 箇条書きを活用する
情報を整理したいときの最強ツールが箇条書きです。
プレゼン資料でもブログでも、とにかく読みやすさが大幅に上がります。
例えばプロジェクトの流れを書くときも……
文章だけで書くと
プロジェクトでは、企画を考えて資料を作り、打ち合わせをして発表する流れになります。
箇条書きなら、
- 企画を考える
- 資料を作る
- 打ち合わせをする
- 発表する
このように流れや構造が一瞬で理解できるようになります。
まとめ：読みやすい文章は“読む相手への配慮”から生まれる
今回紹介した6つのコツは、どれも特別なテクニックではありません。
ですが、「読み手の負担を減らす」というたった一つの意識を持つだけで、文章は本当に変わります。
- 文を短くする
- 段落を整理する
- 修飾語を明確にする
- 漢字の使いすぎを避ける
- 具体例を入れる
- 箇条書きを使う
どれも今日から実践できます。
文章を読むのは“相手”です。相手にとってやさしい書き方を意識すると、自然と「伝わる文章」になっていきます。
今回の図解やこの記事が、あなたの発信や資料づくりの参考になればうれしいです！