SNS、とくにX(旧Twitter)で図解を投稿するなら、ただ内容が良いだけでは伸びにくいです。
「どれだけ止まって見てもらえるか」が成果を大きく左右します。
そのためには、内容と同じくらいレイアウト設計が重要です。
今回は、日々図解投稿・制作している経験から、Xで特に伸びやすい4つの構図パターンをご紹介します。
それぞれの特徴と活用ポイントを詳しく解説していきます。
1. まとめ型|「◯選」「◯個のコツ」など保存率が高い人気フォーマット

まとめ型は、Xで最も汎用性が高く伸びやすい構図です。
タイトルの下に複数の要素を並列で配置し、一覧として分かりやすく見せるレイアウトになっています。
ポイントはZ型の視線誘導です。
人は縦長画像を見るとき、左上→右上→左下→右下という“Z字”を描くように視線を動かします。
その動きに合わせてアイコン・見出し・説明テキストを配置すると、自然に内容を読み進めてもらえます。
まとめ型が伸びやすい理由は以下の通りです。
- 「保存してあとで見返そう」と思われやすい
- 情報量に対して視認性が高い
- 複数の要素を均等なテンポで並べられる
- デザインの統一感が出しやすい
特に「◯選」「◯個のポイント」「◯つのパターン」など、“数で区切る系”のテーマと相性抜群でよく使われる構図です。
2. リスト型|文章や要点を整理しながら伝えたいときに最適

リスト型は、文章ベースの内容を分かりやすく整理して伝えたいときに向いています。
各項目を縦方向に並べることで、自然な読み順をつくれるのが強みです。
この構図で意識したいのはF型の視線誘導。
Webページでもよく使われる考え方で、左側に見出し・右側に詳細を置くことで、左から右へ流れる自然な読書体験をつくれます。
リスト型が有効なケースは以下の通りです。
- チェックリストをまとめたい
- 「やるべきこと」を箇条書きで整理したい
- 文章量が多めで解説したい
- 写真・イラスト・アイコンなどを補助的に使いたい
「項目数が多い」「情報の分類が必要」な図解では、この型がもっともストレスなく読んでもらえます。
3. ステップ型|直線的な流れを見せたいときの王道レイアウト

ステップ型は、「順番に沿って読み進める」タイプの図解に最適です。
STEP1→2→3…のように縦へ積み重ねる形で、流れの一方向性をしっかり示すことができます。
ここで重要なのは、直線的な視線誘導です。
上→下へまっすぐ進む構造にすることで、読者が迷わず内容を理解できます。
ステップ型が効果を発揮するテーマ例はこちらです。
- 手順・やり方・フローの説明
- ロードマップや計画系
- 「まずはこれ→次にこれ」という型の整理
特に“フロー的な内容”は、文章だけだとどうしても分かりづらさが残りがちです。
ステップ型に落とし込むと、図解ならではの「流れの可視化」が生まれ、理解度が一気に上がります。
4. 左右比較型|Before/Afterや良し悪しを直感的に比較できる

左右比較型の良さは単純で「伝えたいことが一瞬でわかる」ところにあります。
NG/OK、Before/Afterなど、人が大好きな“違い”を視覚化できるのが大きなポイントです。
左と右で同じ高さに要素を揃えることで、比較対象が直感的に理解できます。
左右比較型のメリットは以下の通りです。
- 構成が一発で理解できる
- 対比により読者が共感しやすい
- メッセージが明確で見やすい
特にデザインや文章改善などのテーマでは、「悪い例→良い例」を並べるだけで学びが強く伝わります。
なぜ構図を考えることが重要なのか?
図解の構図を意識することは、見た目を整えるためだけではありません。
図解制作そのものをラクにし、長く続けてアカウントを伸ばすための土台になります。
構図を考えることで生まれるメリットは主に4つ。
① 作るのが圧倒的にラクになる(応用もしやすい)
一度パターン化された構図を持っておくと、
- 毎回ゼロからレイアウトを考えなくていい
- 中身(情報)だけ変えて別テーマに応用できる
- 制作スピードが安定する
- 投稿のストックが作りやすくなる
というメリットがあります。つまり「構図はテンプレ」になるので、量産しやすく継続の負担が下がります。
② 一発バズより“じわ伸び”を支える
SNSは一発バズよりも、継続してじわじわ伸ばすほうがアカウントの成長に効果的です。
そのためには、安定して投稿し続けられる環境づくりが必須です。
自分なりの伸びる構図を持っておくことで、伸びやすい投稿と、伸びにくい投稿の判断がつけやすくなります。
③ 構図を決める=伝えたいことが明確になる
構図を決めるためには、
- どこを強調したいのか
- どんな順番で読んでほしいのか
- 最終的に何を理解してほしいのか
を整理する必要があります。
つまり構図を考えることは「自分が何を伝えたいのか」を言語化するプロセスなんです。
その結果、図解の内容がスッと整理され、読者にとっても理解しやすい形になります。
まとめ|構図を理解すると図解はさらに“伝わる”ツールになる
迷ったら以下を参考にするとスムーズです。
- 項目を一覧化したい → まとめ型
- 文章を整理して伝えたい → リスト型
- 流れや手順で見せたい → ステップ型
- 比較したい → 左右比較型
図解は、ただ情報を並べるものではありません。
「どういう順番で」「どんな視線の流れで」「どこを強調するか」を設計することで、理解度も保存率も大きく変わります。
今回紹介した4つの構図は、SNSで多くの反応を得てきた投稿済みのパターンです。日々の投稿に取り入れていただけたら、図解の伝わり方が一段階アップするはずです。
Xは一瞬で判断される世界だからこそ、構図の力を味方につけてみてください。

